記者発表しました

昨年9月から11月にかけて全国でとりくまれた「看護職員の労働実態調査」。
その長野県医労連の調査結果(3,062名分)を、本日県庁にて記者発表してきました。

調査からわかった実態は・・・

1ヶ月の時間外労働、過労死ライン超69人
(看護師の過労死認定は、交替制労働の負担を考慮して月50~60時間の時間外労働が過労死ライン)
また、時間外労働が「ない」と答えたのはわずか7.8%。
交替制だからといって時間で仕事が終わるわけではありません。
患者さんへの対応や急な入院もあれば、記録や情報収集もあります。
だからこそゆとりのある人員配置が必要になってくるのです。

看護師自らの健康状態については「健康に不安」と答えたのは48.9%で、「大変不安」9.4%、「病気がちで健康とはいえない」2.8%と合わせると、6割以上が健康に不安を抱えて仕事をしています。
疲れ具合では、「疲れが翌日に残ることが多い」52.4%、「翌日でも回復せずいつも疲れている」21.2%と7割以上が慢性疲労を訴えています。
まさに看護師は自分の健康を犠牲にしながら働いているという結果が浮き彫りになりました。


その他にも、十分な看護が提供「できていない」55.9%。その理由として「人員が少なく業務が過密」73.7%。
仕事を辞めたいと「いつも思う」18.6%、「ときどき思う」56.2%。その理由は「人手不足で仕事がきつい」42.6%、「思うような看護ができず仕事の達成感がない」26.9%となっています。


看護師の労働環境を改善し、ゆとりのある人員配置で手厚い看護を提供できるようにすることは、看護師のためだけではなく、患者さんのために必要なことだと思うのです。
それが、全国どこでも誰でも安心・安全の医療・看護がうけられるよう求めて運動している私たち医労連のめざすところです。

今回の記者発表で医療・看護の実態と私たちの運動を一人でも多くの人に知ってもらえたらなぁと思います。



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2014年03月03日 Posted byばたやん at 16:49 │Comments(0)医労連情報

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